ExcelVBAの習得メリット

今回の目標

  • VBAが使用できるとどのようなメリットやデメリットがあるかを知る

説明

ExcelVBAを扱えると、あなたにどのようなメリットがあるのでしょうか。そもそもデメリットはないのでしょうか。順にみてみましょう。

メリット

  • 作業の時間短縮

    マクロを使用することにより、作業時間を大幅に短縮できます。人間なら数時間かかるような作業も、マクロなら数秒、数分で完了させることが可能です。結果、人員削減にもつながります。

  • ケアレスミス防止

    マクロで機械的に作業を行うことにより、ケアレスミスを防止できます。人間なら、眠気や集中力が切れてミスすることもありますが、マクロにはそれがありません。人が作業した場合はより正確さを求める場合にはダブルチェックを必要としますが、マクロを使えば実行した結果を確認するだけで済むので人員削減につながります。

  • 作業の均衡化ができる

    『来月、作業が大量に発生することは分かっているが、今月（今週）は時間がある』ということがあるかと思います。時間がある時にマクロを作成しておき、繁忙期に作成したマクロを使うことで、作業の均衡化ができます。

  • 他のMicrosoftOfficeのVBAの学習が容易になる

    本ホームページで説明しているExcelVBAのマクロは割と有名ですが、WordやOutlook、PowerPointにもVBAが存在しています。ExcelVBAと基礎は同じですので、ExcelVBAをマスターすればそれらの学習は容易になるでしょう。

  • 就職活動や転職活動の武器になる

    ExcelVBAを使える企業は、IT企業だけではありません。Excelを使用している会社は、ExcelVBAを使える人材を求めている場合が多いです。ExcelVBAの資格も存在しており、学生や転職を考えている方は武器になるかと思います。

デメリット

次に、ExcelVBAを学ぶと、どのようなデメリット（難点）があるか見てみましょう。

  • 習得した実感を得られにくく、挫折しやすい

    最初は基礎構文を学習する必要があります。その期間は「手作業の方が早いんじゃないの？」と思うことが多々あり、学ぶ意味を見失ってしまいます。しかし、途中で学ぶことを止めてしまったら努力が水の泡と化しますので、毎日1セクションずつでも続けましょう！

  • Excel初心者向けではない

    まず、ExcelVBAはExcelではできないことを実現するために用います。これは、Excelに有る機能をExcelVBAで作成しても時間の無駄となってしまうからです。その判断もVBA作者が判断しなければなりません。他にも、極端な例ですが、『○○の時、新しい"シート"を追加してほしい』と依頼されても"シート"が何かわからなければ話が進みません。Excelの基礎をご存じない方は、ExcelVBAと並行して基本的なところは抑えるようにしましょう。

注意点

ExcelVBAを学ぶにあたってと習得後の注意点を見てみましょう。

  • コミュニケーション能力が必須

    一人で黙々とマクロを作成するイメージがあるかもしれませんが、実際はそうではありません。上司からマクロの作成依頼があれば仕様（どのように動作するか）を綿密に確認する必要があります。完成したときもマクロの使用方法を説明する必要があり、同時に上司に作成したマクロで問題ないかを確認すると良いです。
    誰かの依頼ではなく、自分しか使用しないマクロを作成するときでも作成する時間が必要です。自分がどのようなマクロを作成するか、事前に上司に説明する必要し、許可を得る必要が出てきます。

  • 自分の一つのミスがチームに被害を与える

    一つのプログラミングのミスで、チーム全体に被害を与えてしまうことがあります。充分なテストをすること（マクロ作成後にミスがないか確認すること）で防げますので、テストを怠らないようにしましょう。

  • 自分だけ定時に帰れることはない

    「お先に失礼します！」と一言残して帰宅するテレビのCMがありますが、現実ではできないでしょう。『自分の仕事が終わればよいのか』と周りから白い目で見られます。最後はリーダーから呼び止められ、作業分担の名のもとに他の人の作業を任されるでしょう。

  • 期限を厳守する必要がある

    リーダーはマクロを使用したスケジュールを立てます。当然のことながらマクロが『完成』していないと、そのスケジュールはご破算です。チーム全体にかかわることなので、今まで以上に期限を厳守する必要があります。

まとめ

ExcelVBAを学ぶデメリットよりも、メリットが多いと思います。
もしこれを読まれている方で、他に優先して習得しようとしているものがないのなら、ExcelVBAを勉強してみてはいかがでしょうす。

作成したマクロを使って、目的の作業が完了した時に『ありがとう』『○○さんがマクロを作ってくれてなければ作業が終わらなかったよ』と言われたときはマクロを作成した疲れは吹っ飛びます。

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